メンテナンスサービス
エンジンオイル、冷却水交換
エンジンオイルと冷却水は非常用発電機を運転するうえで、
自動車と同じく適切な補充、定期的な交換が必要です。
エンジンオイル交換
エンジンオイルは酸化が進むことで粘度が弱まっていきます。
粘度のあるエンジンオイルを使用することでピストンなど内面の摩擦による傷を防止する役目があります。
また、燃料と同様に少しずつ消費するので、オイルゲージのローレベルとハイレベル間で収まるよう油量を維持することが重要です。
また、おおよそ1年を目安に交換することでエンジンを長持ちさせることに繋がります。
オイルフィルターも合わせて交換するとさらに効果が見込まれます。
冷却水交換
冷却水(クーラント)は防錆剤、エチレングリコールなどの成分で作られているものです。
交換の目安はおおよそ2年とされています。
また、ほとんどの非常用発電機には冷却水ヒーターが付いています。これは冷却水の凍結を防止するのはもちろん、エンジンブロックを温めておいて、非常時の始動を補助する役目(エンジン始動補助装置)も兼ね備えています。
冷却水ヒーターも消耗品ですので、冷却水と同時期に交換を行ってください。
バッテリー交換
非常用発電機のバッテリーも自動車と同じくメンテナンスや交換をする必要があります。
非常用発電機は電力の供給がなくても発電が可能な設備ですが、エンジンを始動する際にはバッテリーの電力を必要とします。
バッテリーのメンテナンス
新しいものに交換することが最もよい方法ですが、この写真のような密閉式ではないバッテリーの場合、バッテリー液や部品の交換を行い、バッテリーに対して充電をすることで寿命を延ばす方法もあります。
ただし、あくまで延命措置ですので2~3年後には新しいバッテリーへの交換が必要になってきます。
バッテリーの寿命と交換時期
バッテリーの交換時期は機種および設置場所や使用頻度などによって異なりますが、
一般的に5年から7年が目安とされています。
バッテリーは受注生産
非常用発電機のバッテリーは、自動車のバッテリーとは異なり、店頭でいつでも購入できるものではありません。
メーカーや私たち点検業者に依頼いただいてから、受注生産となります。
メーカーや型式にもよりますが、約2カ月から6カ月に及ぶものもあります。
備蓄A重油
再生ポリッシング
燃料タンク内に発生するスラッジ(不純物)を除去し、
発電機の不完全燃焼や、フィルター目詰まりによるエンジン停止のリスクから守ります。
燃料備蓄後一定期間(約6カ月)が経過すると、タンク内にスラッジ(不純物)が発生し始めます。「備蓄A重油 再生ポリッシング」はこのスラッジによる発電機のトラブルを未然に防ぐために開発された、画期的なシステムです。
スラッジは通常、タンクの底に蓄積していきますが、非常用発電機の稼働が必要となる大地震発生時には、蓄積したスラッジがタンク全体に拡散・浮遊し、配管フィルターを目詰まりさせる事故が起こっています。
本システムではスラッジセパレーター(遠心分離装置)を搭載したポリッシング専用車を使用するため、油の抜き取りや潜入清掃を行わずに短時間でも作業が可能となります。
備蓄A重油 再生ポリッシングの特徴
- 重油に含まれている0.005ミリ以上の微細なスラッジを除去します。
- 備蓄燃料からスラッジのみを除去するため、全量入替と比較しコストが大幅に低減できます。
- ポリッシング中でも、地震などの災害が発生した時には発電機の稼働が可能です。
- 廃油処理の必要がないため地球環境にもやさしいシステムです。