皆さん、こんにちは。今日は、非常用発電機の模擬負荷試験についてお話しましょう。
模擬負荷試験は定格回転速度及び定格出力の30%以上の負荷で必要な時間連続運転を行い確認する作業をいいます。
施設全体の停電させることなく実施が可能な方法です。
非常用発電機へ模擬負荷試験機によって一定の負荷をかけて、運転中の状態を見ながら、エンジンの回転数、冷却水・潤滑油の温度、潤滑油の圧力、
周波数、電流・電圧を測定することで、非常用発電機の状態や性能を確認します。
自家用発電設備専門技術者が負荷試験の実施前に、潤滑油(エンジンオイル)の状態やオイル漏れがないか、
冷却水(クーラント)の状態(サビなど)や漏れがないかの確認、
さらにはVベルトにひび割れがないか、張り具合は良好であるかなどの確認も行います。
それらの事前確認を行い異常がない事を確認した上で、試験を開始します。
また、負荷試験中に異常を発見する場合もあります。
運転から一定時間の負荷投入、停止までの間にオイル漏れや冷却水漏れ、
エンジン内部の異音、突然のエンジンストップなどの事態が発生した場合は、
試験を中断して不具合箇所が判明した場合には、部品交換で対応が可能かどうか、他に原因があるのかなどを報告します。
以上、非常用発電機の模擬負荷試験について説明しました。
普段は運転しない発電機だからこそ、1年に1度の模擬負荷試験で発電機の状態を知る貴重な機会となっています。